Memo(9/18)

いろいろ

> 原油バブル崩壊で経済のパラダイムが変わる (日経 BP, 8/25)

 パラダイムが転換するとき、その渦中にある人びとはなかなかそれに気づかないものだ。むしろ、あとになって、あれが転換点だったのだと思い返すことが多い。

 わたしが興味深く感じたのは、先日発表された『経済白書』と『労働経済白書』である。前者が経済産業省、後者が厚生労働省によるものだが、その中身がまるで対照的だったのだ。

 すでにメディアで大きく取り上げられたので、ご存じの方も多いと思うが、『経済白書』では、この不況を乗り切るためには、もう一度思い切ったリストラをして、日本経済の転換を図るべきだとした。

 一方、『労働経済白書』では、いままでやってきた弱肉強食の経営は失敗であり、もう一度終身雇用、年功序列に戻して、安定した日本の経済を取り戻すべきとした。

 明らかに閣内不統一ではあるが、わたしは『労働経済白書』のほうが正しいと考える。そして、『労働経済白書』の記述が、ある意味でパラダイム転換の象徴なのではないかと思うのだ。

> 市民が納めた税金で政党を養っても良いのか?<政党交付金を疑う> (JANJAN, 9/17)

へぇ。結構もらってるんだね。できたら自分の分はどの党に交付するか指定できるようにしてほしいね。(間接的に選挙がそれなのだろうけど。)

> 相変わらず「基準の5倍報道」でよいのか (JANJAN, 9/17)

 財団法人 日本食品化学研究振興財団の農薬基準値のメタミドホスのページを見てください。

 さーっと水洗いして、生で食べる「キャベツ」や「レタス」でも基準値は1.0ppmです。つまりお米の100倍までは許されています。TV報道流に書けば、このサラダに使ったレタスは「今回の汚染米の20倍の農薬が含まれていても安全です」ということになります。(そんなこと言いませんよねえ)

このくらいのフォローはマスゴミといえどもやらなくちゃいけないのではないだろうか。まぁ、今回はカビ毒の方もあるけど、事故米流通先リストで公表された中小のお菓子やさんとかは、ホントかわいそうだね。悪いのは三笠フーズであり、汚染米と知らず製品に加工したお菓子屋さんや酒造会社では無いのだから。もっとも、農水省が一番責任を認識しなければならないと思うのだが。
関連: 農林水産省は「事故米あること自体が問題」となぜ認識できない (JANJAN, 9/15)

> 白バイ・総選挙・ベアテ……「伝家の宝刀」は国民が抜く!最高裁の国民審査迫る (JANJAN, 9/17)

もちろん国民審査でX書くつもりでいたのだが、

・・・白バイ事件の上告は、最高裁第2小法廷裁判官の全員一致で棄却された。よって調べてみれば……第2小法廷判事に今回の信任対象者はいなかった(最高裁の15人の裁判官のうち1人が長官、14人が判事で、任官後直近の国民審査で信任されれば、以後10年間は無審査)。 

白バイ事件の裁判官は、今回の信任対象には含まれないのか。

 しかしながら、最高裁第2小法廷には島田仁郎最高裁長官がいる。地裁・高裁を含めた白バイ事件裁判に係る責任は免れない。最短では10月26日投票と予想される国民投票で、他の小法廷の裁判官が罷免される事態になれば(あるいは高い不信任率が示されれば)、それは国民の最高裁に対する明確な不信任の意思表示だから、同長官の辞任は避けられないこととなろう。 

となれば、全員不信任で自分の意志を示すか。裁判員制度への反対の意思も込めて...。

> 「ペシャワール会」伊藤和也さんが目指したのはテロ問題の「総合的解決」 (JANJAN, 9/18)

養老先生が「唯脳論」とか「バカの壁」とかでいうところの「脳化社会」なんだね。やっぱり世の中は。
唯脳論 (ちくま学芸文庫) バカの壁 (新潮新書)